自分で楽しんだり、イベントで展示したりするために、車のレプリカ製作を頼む方もいるでしょう。それにはベース車両の用意のうえ、予算やディテールに関する入念な打ち合わせが重要です。
今回はレプリカ車をお求めの方のため、製作依頼時の注意点をまとめました。記事の後半ではレプリカの代表的な用途も挙げます。これを読めばレプリカ車の依頼から使用までの流れがわかるでしょう。
車のレプリカ製作の概要
レプリカ車とは既存の自動車をベースに、別モデルの車に似せたデザインを仕立てることです。有名なスーパーカーやクラシックカーに似せる例が代表的です。必要に応じて内装やエンジンを載せ替えることもあります。このように身近な車を、憧れのモデルとそっくりに作り替えるのが、レプリカ車の醍醐味です。
従来のスーパーカーやクラシックカーは、流通台数が少なくて手に入れづらいでしょう。希少価値から高い値段での取引も見られます。以上から個人での入手は難しい状況です。しかしレプリカなら、憧れの車を安価で再現できるかもしれません。このようにレプリカは、自動車ファンのロマンを満たす選択肢です。
車のレプリカ製作で注意すべきこと
車のレプリカ製作では、さまざまなことに注意が必要です。まずはベース車両であるドナーカーを準備してください。なおかつディテールや予算の打ち合わせは、入念に進めなければなりません。製作依頼で気をつけていただきたいことを、3つ紹介します。
ドナーカーが必要
レプリカ車製作を依頼するなら、まずドナーカーを準備してください。これはレプリカモデルのベースになる車です。状態が優れていながら値段が高すぎないドナーカーの準備が、製作の第一歩になります。
たとえばマツダ・ロードスターをドナーカーとします。これをベースにシェルビー・コブラやベック・550スパイダーなど、別のスポーツカーに似せたデザインが可能です。これがドナーカーとレプリカ対象モデルの組み合わせです。
レプリカ車はドナーカーを別車種そっくりに作り替える作業です。お求めの方はまずベースとなる車を製作会社へ持ち寄りましょう。
ディテールの打ち合わせは入念に
レプリカ車製作では、お客さまと事業者による入念な意思疎通がカギになります。事業者はお客さんから詳細な希望を聞き、綿密な打ち合わせを進めることで、理想のレプリカを作れるからです。これがうまくいかないと、製作で納得いかない出来になるおそれがあります。
レプリカ車両には、ドナーカーと違ったモチーフがあります。たとえばトヨタ2000GTのレプリカを作りたい場合は、そのディテールをチェックしましょう。ドナーカーとのスペックや内装の違いを確かめ、改造可能な範囲を話し合うのです。このように理想のレプリカ車を仕上げるには、綿密な打ち合わせが重要になります。
予算オーバーに注意
レプリカ車製作では、予算オーバーに注意です。ベース車両とモチーフの組み合わせ次第で、予算が高くなる可能性があるからです。理想の一台を作るためでも、予算オーバーで事業や生活が立ちいかなくなる事態は避けましょう。
たとえばベース車両を安価で手に入れられても、レプリカ製作にお金がかかりすぎるかもしれません。入手困難なクラシックカーやスーパーカーの再現では、独自の設計が必要だからです。予算だけでなく製作期間が長引く可能性もあります。
このようにレプリカ車の製作依頼では、予算オーバーのリスクにも気をつけなければなりません。
製作されたレプリカ車の使い方
完成したレプリカは、個人的に走らせて楽しめます。しかし自動車関連のショップやイベントを手がける法人なら、展示目的にも使えるでしょう。ここではレプリカ車の有用な使い方をまとめました。
個人的に所有する
個人的な所有なら、自動車ファンとしてのロマンを楽しめるでしょう。ドライブのおともにしてもよいですし、SNSでのアピールにも使えます。周囲と楽しみを共有するうえでも、レプリカ車はキーアイテムになるでしょう。
たとえばランボルギーニ・イオタのように、オリジナルが存在しない車もあります。レプリカで再現すれば、プレミア感を疑似体験できるでしょう。SNSで自動車好きのフォロワーを集めるきっかけにもなります。このようにレプリカ車をきっかけとして、自分の人生を充実させられるでしょう。
イベントへの展示
レプリカ車は、イベントへの展示にも使えます。大規模なイベントなら、複数台の注文が必要な方もいるでしょう。しかしイベントでレプリカ車が高評価を受けると、そのあとのビジネスにつながるかもしれません。
たとえばクラシックカーやスーパーカーの展示イベントが、毎年全国で開かれています。ここにレプリカ車を持ち寄り、車好きと思い出を共有できるでしょう。博物館や展示館の運営者でも、レプリカでお客さんを楽しませられます。このように使い方や見せ方によっては、商業効果も見込めるでしょう。
まとめ
自動車のレプリカ製作では、ディテールから予算まで入念な打ち合わせが重要です。ドナーカーと改造方法の組み合わせによって、想定外の請求額もあるでしょう。予算の範囲内で納得できる仕上がりにするなら、事業者との細かい打ち合わせも欠かせません。
以上を踏まえて、自分や他人が楽しめるレプリカ車を考えてみましょう。有名車のレプリカは、プレミアムな思い出の疑似体験に役立つからです。
「有限会社パウ」では立体造形を中心に、さまざまな作品製作を手がけています。レプリカ車の製作依頼も受付中です。自動車が好きで、至上の思い出を作りたいと思ったら、ぜひご依頼ください。
