ジオラマは、非常に細やかな作業を必要とします。そのため、丁寧に作業を進めなければなりません。しかし、完成度の高いジオラマを作れれば、見る人々を感動させ、製作者による何らかのメッセージを伝えることが可能です。それでは、ジオラマはどのように製作されるのでしょうか。ジオラマを作ってみたい人はぜひご確認ください。
ジオラマを作る手順
もしジオラマを作ることになった時、いったいどのようにして作ればよいのでしょう。実際、多くの方がその経験はないので、その方法を知っている人は少ないでしょう。そこで、どのようにしてジオラマを作るのかについて、ご紹介します。
計画立て
何を作るにも、まずはどのようなものを作るのかについて、プランを立てましょう。その完成図を絵に描いてみたり、図に起こしてみたりします。そうすることで、頭の中が整理され、描くことによって新たに気づいたり、イメージが広がったりすることもあります。
材料の準備
プランができたら、土台にあたるボードを用意します。また、さらにその他に作る模型（木・建物など）の材料も準備をしていきます。
土台ボードへの下書き
土台となるボードに、配置する模型の種類や場所などを鉛筆で下書きしていきます。それでサイズ感を合わせたり、全体のバランスを考えたりします。
模型の製作とボードへの設置
ジオラマに設置する、１個１個の模型（木や建物など）を製作します。設定した大きさに合わせて作りましょう。中には、そのパーツが売られている場合もありますので、それを有効に利用しましょう。もしそれがあれば、そのパーツの大きさを基に全体の情景の大きさを決めた方が、間違いや違和感が少なくて済みます。
模型が完成したら、それをボードに配置していきましょう。色合いや配置の微妙な距離感などの調整をしながら行うと、整っていくでしょう。
準備する道具
ジオラマを作るのに、繊細な工程をこなしていかなければなりません。そのような作業の可能な工具が、必要となります。その有無や性能で、ジオラマの完成度が異なってきます。そこで、最低限ジオラマ製作に必要な工具をご紹介します。これを読んで、確実なジオラマ製作ができるよう、万全な準備をしましょう。
カッター
細かい作業をする上で、かなり頻繁に使用する道具です。製作するジオラマの大きさや、自分が手がけていく作業の細やかさによって、カッターの大きさや刃の種類（厚さ・材質など）を使い分けるといいでしょう。慣れないうちは、刃をしっかりとロックしてくれるもの、持ちやすくて扱いやすいもの、切る時に刃がズレにくいものを使用した方が作業もしやすいでしょう。
カッターマット
カッターで物を切ると、下が傷つく可能性がありますが、そこを心配していたら作業に集中できません。そこで、カッターマットを敷いて、作業を行うようにしましょう。
ピンセット
ジオラマ作成の際の細かな作業を可能にする道具です。小さなものをつまんだり、それをさらにペンチのようにねじって曲げたりするのに必要です。ピンセットもさまざまな大きさのものが販売されていますので、その作業で最も使いやすいものを選ぶようにしましょう。
直定規
カッターを使う時に、直定規をあてることがあります。その際、定規を傷つけないためにもステンレス製がおすすめです。また、細かい作業をする上で、寸法を正確に測る場面もあります。ジオラマの大きさに対応できる長さの定規が必要です。できるだけ目盛りは正確な方がいいので、JIS規格の定規が望ましいでしょう。
やすり
やすりは表面をなめらかにしたり、出ている所を削ってちょうどよくしたりするのに使われます。仕上げでよく使用します。
やすりにある代表的なタイプは、棒やすりと紙やすりです。棒やすりは、細やかなものの方が性能も良いので、それを仕上げ用として持っていると良いでしょう。紙やすりは、400番から2000番までのものがよく使用されます。ひととおり準備しておきましょう。
絵筆
塗装をする際に使用します。さまざまな使用方法があるので、絵筆の種類や大きさは、多い方が対応できるでしょう。
トレイ
小さな部品や、作業用に多く使用される液体・粉類を入れるトレイが必要です。作業場を汚さないためにもあった方が良いでしょう。
スチレンフォーム材・角材・粘土
風景を作るために、必要な材料です。どれも加工がしやすいもので、より合った材質の物を使用しましょう。角材はヒノキ材が使いやすいでしょう。接着剤として、接着剤も用意が必要です。粘土は、樹脂粘土・石粉粘土・紙粘土があります。粘土は、乾燥するとひび割れの危険性があるので、塗装を合わせて行っておくことをおすすめします。
まとめ
ジオラマは、とても繊細な作業の伴うものです。十分なプラン・準備・道具類の充実を図った上で製作するようにしましょう。また、経験の程度により、難易度も変わって来るでしょう。初心者は、ジオラマキットやある程度出来上がっている部品などを利用する方法もあります。そのように、製作しやすいやり方で着手していくと、経験値も増えて、次の製作につなげていけるでしょう。
「有限会社パウ」では、ジオラマに関するさまざまなものを取り揃えております。また、ジオラマの製作も手がけていますので、その依頼も大歓迎です。当店へお越しくださり、ジオラマの世界に触れてみてください。
