オブジェとモニュメントの違いは?それぞれの用途を詳しくご紹介

オブジェとモニュメントの違いは?それぞれの用途を詳しくご紹介
オブジェやモニュメントを依頼したい場合、押さえておきたいのは2つの違いに対する認識です。特徴や目的が異なるので、間違えないようにしましょう。そうでなければ、モニュメントを作るつもりでもオブジェとしか認識してもらえないような間違いが起きるかもしれません。

今回は造形物の制作依頼を考えている方のため、オブジェとモニュメントの違いをお伝えします。これを読めばそれぞれの定義がわかるでしょう。自分が求めている造形物の種類を、正確に認識できます。

オブジェとモニュメントの違い

オブジェとモニュメントは、正確な定義が違います。両者の違いは、造形物として作られる目的です。まずオブジェは、芸術作品の意味合いが強いといえます。撮影スポットや道具などとして気軽に作られることもあるほどです。

一方でモニュメントは、事物を語り継ぐ役目や行事、施設の一定期間存続を祝う象徴として作られます。記念品の意味合いがあり、社会的意義がはっきりした状態で製作を受けるのが特徴です。以上の大まかな違いを踏まえながら、オブジェとモニュメントの各特徴を確かめましょう。

オブジェの特徴

ここではオブジェの特徴を紹介します。特定のメッセージを込めた芸術作品ですが、そこまで厳密な定義を持たないのもポイントです。そのため気軽に作れるオブジェもあります。以上を踏まえて、詳細な特徴を確かめてみましょう。

強い主張をこめた立体芸術作品

オブジェは芸術の意味合いがある立体的作品です。造形物を通し、その存在を強くアピールします。新しい芸術的概念の主張がメインの目的です。

たとえば街角には、多種多様なオブジェを見るでしょう。SNS向けの撮影スポットなどの目的で作られることもあります。このようにオブジェは、芸術家が想像力を働かせたオリジナル作品の意味合いが強いといえます。基本的にはカジュアルな造形物と考えましょう。

モニュメントより気軽に造形可能

オブジェはモニュメントよりも気軽に作れるイメージです。作者が何か思いついた時点から、好きに表現できます。サイズも造形物によりバラバラで、格式を意識しないタイプも見られるほどです。

オブジェの作り方に、厳密なルールはありません。広義的には「物体」を意味するので、芸術的な造形物というだけでオブジェとみなされることがあります。このようにオブジェは自由自在に表現可能です。

撮影スポットや写真映えに役立つ

オブジェの目的は、撮影スポットやSNSでの写真映えがメインです。ルールに縛られないで作られる造形物として、新しい可能性を提供します。オブジェとして置くだけで、話題を提供できるかもしれません。

たとえば街の通りにあるパブリックアートには、有名デザイナーが作った場合があります。待ち合わせ場所やSNS向け撮影スポットとして用いられるのも特徴です。以上からオブジェは、デザイナーや企業が新しい話題提供に使えるでしょう。

モニュメントの特徴

続いてモニュメントの特徴を紹介します。こちらには記念品的な意味合いがあります。そのためオブジェと違い、サイズや格式を求められる点に気をつけてください。以上を踏まえて、モニュメントの詳細な特徴を確かめましょう。

記念用の建造物

モニュメントは記念を表した建造物です。特定事物が背景にあり、それを造形物として示す形です。表現物単体でメッセージを発するオブジェとは違い、モニュメントには社会的背景から起きたメッセージを、ひとつの作品に凝縮しています。

たとえば企業や公共施設が、誕生から区切りの年を迎えたとしましょう。その際アニバーサリー事業として作る芸術作品をモニュメントと呼びます。企業や施設の記念が社会的意義となり、造形物と結びつくからです。

モニュメントはオリジナルの造形物ながら、社会的な事象との結びつきがポイントになります。

オブジェとの違いは一定の格式や大きさを要すること

モニュメントにはオブジェにはない決まりがあります。造形物として、公共的な記念や出来事を裏づける必要があります。

モニュメントは気軽に作れません。遠くから見て目立つような高さや、格式、耐久性などを求められるからです。造形物に威厳や社会的裏付けがなかったり、すぐに崩れたりするようなものは、モニュメントと呼べないでしょう。

人物や事物の象徴がメイン

モニュメントと呼ばれる条件として、実在する人間や出来事との結びつきが挙げられます。都市や文化を連想させる表現物も指すのが特徴です。加えて地域の歴史、特定人物の功績なども背景になるでしょう。以上のような社会的事象が、造形物と結びつかなければなりません。

たとえば企業のモニュメントを作る場合は、理念や社風を反映させてみましょう。活動期間が10周年のような区切りを迎えたときは、主力商品やサービスをイメージした造形物を発注するのがセオリーです。このようなモニュメントを作れば、組織に属する人物が誇りを持てるようになります。

社会的事象を裏づける造形物を求めるなら、モニュメントとして製作依頼を出しましょう。

まとめ

以上、オブジェとモニュメントの違いを紹介しました。前者はカジュアルで、新しい話題を作る意味合いがあります。後者はフォーマルで、一定の格式を要するでしょう。企業の活動や社会的歴史のような特定事象を連想させなければなりません。

新しい話題のために造形物を作るなら、オブジェとして製作依頼を出してください。一方で社会的事象と結びつく造形物は、モニュメントとして注文を出すのが賢明です。

「有限会社パウ」では、オブジェやモニュメントの製作を承っております。当社では多種多様な製作実績が強みです。これを生かし、デザインのこだわりや用途などの打ち合わせに応じます。オブジェやモニュメントの制作依頼があれば、ぜひご連絡ください。