オーダーメイドで立体造形の制作を依頼するなら!FRP造形がおすすめ!

オーダーメイドで立体造形の制作を依頼するならFRP造形がおすすめ!
公園に飾られているオブジェやイベントで飾られているマスコットキャラクターはどのような素材で作られているのか、ご存じの方はあまりいらっしゃらないでしょう。実はこういったオブジェや立体造形は「FRP」という素材で作られています。そこで今回は、FRPとはどのような素材なのかを詳しく解説します。主な特徴や立体造形の制作に向いている理由など、本記事と一緒にFRPについて学んでいきましょう。

FRPとは?

「FRP(Fiber Reinforced Plastics)」とは「繊維強化プラスチック」と訳される、強度の高い複合強化材です。液体樹脂とも呼ばれる不飽和ポリエステルに硬化剤を混ぜ、ガラス樹脂などでできたマットに染み込ませ固めることで作られます。自動車の外装・内装、バスルームやボート、遊具などさまざまな場所で幅広く使われている複合強化材です。

FRPの主な特徴

ここからは、FRPの主な特徴について詳しく見ていきましょう。

軽くて強度が高い

FRPはプラスチックでできているため、金属よりも軽いという特徴があります。軽い金属として知られているアルミよりもさらに軽く、なおかつ鉄よりも優れた強度を持っています。そのため、軽さと強度が求められる自動車やボートのボディ、小さい子どもの遊ぶ遊具に最適です。

腐食しにくい

FRPはガラス繊維やプラスチックといった防水性が高い素材を使用しています。また金属とは異なり、酸化とは無縁の素材です。そのため、サビや腐食が発生しにくいという特徴があるのです。ただ、プラスチック特有の紫外線による光劣化は避けられません。屋外で使用する場合にはコーティングや塗装を行う必要があります。

熱に弱い

プラスチックは金属や鉄に比べると熱に弱い特徴を持っています。もちろんFRPも例外ではありません。FRPの耐熱温度は100~140℃程度とされています。そのため、高温で熱すると溶けたり、燃えてしまったりする危険性があります。設置場所によっては消防法の許可が降りない可能性もあり、配慮が必要です。

量産しにくい

FRPは加工におけるさまざまな過程を手作業で行います。そのため、量産にはあまり向いていません。ただ、細かい部分の加工がしやすいという特徴も持っています。オーダーメイドでオブジェや模型などの立体造形を製作する際には、FRPを使用したFRP造形という手法が多く採用されているのです。

FRPの種類

FRPは使用している繊維や樹脂によって、種類を分けることができます。

GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)

強化材にガラス繊維を採用した、最も一般的なFRPの種類です。強度が高く非電導性、さらには低価格という特徴があります。ホームセンターなどで手軽に入手できる素材です。ユニットバスや車のパーツに多く使用されています。

CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)

強化材にカーボンファイバー(炭素繊維)を採用したFRPです。GRPよりも軽く、強度も高い素材です。ただ、電気を通しやすく高価であるというデメリットも持っています。合金の代替としても使用されています。強度が高く値段も高価なため、一般的な製品にはあまり使用されていません。主に、スポーツカーや航空機に使用されています。

AFRP(アラミド繊維強化プラスチック)

強度の高いアラミド繊維を採用したFRPです。耐衝撃性に優れており、強度が強い素材です。ただ、整形加工性が低い素材であるため、細かい造形には向いていません。

オーダーメイドで立体造形を制作するならFRP造形

先ほど述べたように、FRPは強度が高い・腐食しにくいという特徴を持っています。屋内はもちろん、屋外での長期展示も可能です。鉄や金属とは異なる軽い素材であるため移動の負担も軽く、どんな設置場所にも対応できます。実際に商業施設やイベント展示場、公園をはじめとした公共施設など、さまざまな場所にFRP立体造形は利用されています。耐久性などの面においても、長期展示に最も適している素材だと言えるでしょう。

また、FRP造形は着色の仕方次第で、リアルな質感の仕上がりからマスコットキャラクターのような仕上がりまで好みに合わせて装飾が可能です。FRPは鉄や金属に比べると、デザインの自由度が高い素材だといえるでしょう。また、FRPは比較的安価な素材です。FRP造形はコストを抑えて希望通りの立体造形を作ることが可能です。オーダーメイドで立体造形を作る際にはFRP立体造形を採用することをおすすめします。

まとめ

FRP造形は「原型」に発泡スチロールか粘土を使用しています。発泡スチロールを使用したFRP造形は制作期間が短く、巨大なオブジェの制作に向いています。対して、粘土は制作時間が長くかかりますが、細かい部分まで精密に作りこむことができます。オーダーメイドで立体造形の制作を依頼しようと検討している方は、ぜひこの「原型」の素材にも注目してみてください。

「有限会社パウ」ではFRPを使用した立体造形を設計から制作まで一手に請け負っております。アフターフォローやメンテナンスも対応しており、長期の展示でも安心です。もちろん、オーダーメイドのご依頼にも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。