砂の造形のポイントは?作り方から注意点まで詳しくチェック

砂の造形のポイントは?作り方から注意点まで詳しくチェック
砂の造形の製作は繊細であることを求められます。しかし何に気をつければうまくできるかわからない方もいるでしょう。一定の決まりに従うことで、ある程度理想のデザインに近づけます。

今回は砂の造形を作りたい方のために、作り方をまとめました。これを読めば砂の作品の成り立ちを知れるでしょう。これから作るためのヒントも得られて、製作のきっかけにもなります。

砂の造形の作り方

砂の造形では、準備や手順が大切です。砂の固まりで形を作るだけでなく、彫刻を施す作品もあります。ここでは事前準備するものや、製作手順をまとめました。

砂の造形で準備するもの

造形では砂を固める道具と、彫る道具が必要です。作業を始める前に、ひととおり揃えておきましょう。

たとえば砂を固める道具では、スコップやバケツ、棒が必要です。底をくりぬいたポリバケツも準備しておきましょう。こちらは土台作りに必須です。

砂を彫る道具としてスプーンやヘラ、ストロー、ペインティングナイフなども揃えてください。左官用のコテもあると有用です。彫刻のために複数の道具があれば、こだわりのデザインを表現できます。このように砂の造形は、多種多様な道具を使うのが特徴です。

砂の造形の作り方

まずは底を抜いたポリバケツに、砂と水を入れましょう。固めるときは棒で突きます。このときポリバケツ全体ではなく、3分の1を3回に分けて砂を入れ、それぞれに作業を施してください。一方で水は、砂に充分かかる程度の量が必要です。

水が抜けたら、棒でポリバケツの外側をトントンと叩いてから、ポリバケツを抜きましょう。するとバケツ内部の形に従って、砂が固まった状態で出てきます。

そのあとは彫刻作業として、砂を削りましょう。まずは砂にレイアウトを描きます。砂の中心を決めたら、正面、後ろ、左右の順番にデザインを進めてください。

次は粗削りです。最初にコテで少し大きめに削りましょう。このとき下から上に削っていくと、崩れる心配がありません。このとき横削りで消えた絵は、また横に描き加えてから、削りなおしてください。

最後はペインティングナイフ、スプーン、ヘラなどで彫刻を本格的に仕上げましょう。このとき細かい模様の砂は、ストローで吹き飛ばしてください。手やハケで払うと、崩れてしまうおそれがあるからです。

製作過程で土台が崩れるアクシデントも想定されます。その際は破損部分に水を含んだ砂を押しつければ、ある程度形になります。垂直になっている場合は中を少し削ってからやると、くっつきやすくなるでしょう。このように砂の造形は繊細な作業ですが、できあがれば大きな達成感を感じられます。

砂の造形作りの注意点

砂の造形では、さまざまな注意点があります。形にできるように、砂自体にある程度水分を含んでいることが望まれるでしょう。また土台がしっかりしていないと、造形がうまくいきません。以上を踏まえて、砂の造形製作で気をつけるポイントを紹介します。

水を含んだ砂でないと造形は作れない

砂は水を含んでいないと、造形に使えないおそれがあります。水分を含んでいない砂は、造形を保つ強度に欠けるからです。製作過程でも崩れることが多く、完成が難しくなるでしょう。

基準として、砂をギュッとつかんだときに固まる程度が望ましいとされます。海岸や公園の砂質によっては、このようにいかないかもしれません。その場合は場所の変更や、新たな砂の注文などが選択肢になるでしょう。

海岸や公園でのイベントとして、砂像を作るケースも想定されます。その場合もまずは砂質を慎重に確かめてください。

土台作りが肝心

砂の造形を作るときに大切なのは、土台です。土台がしっかりしていないと、そのあとの彫刻に耐えられないからです。

とくに砂と水の分量が重要になるでしょう。底を抜いたポリバケツに砂と水を入れたあとは、よくかき混ぜなければなりません。そのあとも棒で水を押し固めたり、水がひくまでの時間計算をしたりすることも必要です。

強固な土台を作るために、何度かリハーサルをしてもいいでしょう。砂と水のバランスやかき混ぜる時間、押し固め方などがわかると、作業がスムーズになります。

砂の造形の依頼時は予算オーバーに気をつけよう

展示イベントのために、砂の造形を業者へ依頼する方もいるでしょう。そのときは予算オーバーに注意です。一般的な造形でも多額の予算が想定されます。砂になると製作過程で崩れやすく、長期間の維持も困難になります。何よりその場から動かせずに、崩して処分を強いられることもあるでしょう。予算だけでなく環境が整わなくて、製作依頼が叶わない可能性にも注意してください。

以上を考えると砂の造形依頼では、可能な限りの予算抑制が望ましいといえます。その状態でデザインを理想に近づけなければなりません。理想と予算のバランス調整が、砂の造形依頼のポイントです。

まとめ

砂の造形では、土台から彫刻まで決まったやり方があります。土台では砂と水の分量が重要です。きれいな形を仕上げられるように、練習を進めてもよいでしょう。また彫刻にも細かい注意点があります。崩れるリスクを避けるために下から上へと彫刻を進めるなどのテクニックが大切です。

このように砂の造形は、繊細さが重要な手作業です。製作を試すなら、まずはごく小さな規模から始めてみましょう。

「有限会社パウ」では、さまざまな素材による造形を手がけております。砂の造形依頼も受付中です。砂のオブジェが必要になったときは、ぜひご連絡ください。デザインから製作期間、その過程まで入念に打ち合わせる所存です。